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誰でもなる!脳卒中のすべて (集英社新書 504I)
植田 敏浩

定価: ¥ 714
販売価格: ¥ 714
人気ランキング: 164835位
おすすめ度:

発売日: 2009-08-18
発売元: 集英社
発送可能時期: 在庫あり。
圧倒的に分かりやすい脳卒中入門
・個人的に一時著者と同じ病院に勤務していながら、ほとんどお話しする
機会が無く、残念だと思っており本書を知り手に取った.
・著者は日本にごく少数しかいない脳血管内治療専門医の一人であり、内容
的にも血管内治療に関するページが多く、その点で脳卒中にもこうした
先端医療があることを伝えることに役立つと思った.
・何より、コメディカル職種や医学生などで脳卒中全般について手軽に、しかも
本当の入門部分しか書かれてはいないが、概略を知るには良い本だと思った.
私もその意味で復習的に読んだ.
・確か著者が、第5章で書かれているような脳卒中を専門的に診れる医師を
はじめとする協業体制の必要性について主張していたのを思い出したが、
現代の医療においてこうした専門的分業がなされている病院と、そうでない
病院には治療結果にも相当の差があるのが実際である.
仮に入院した病院や、あるいは勤務している病院がそのような体制とは全く
異なるとしても、このことを知っておくのは非常に意味があるはずだ.
・後半のリハビリについての章は、専門でないからしかたないが、内容はあまり
ない.ただ、間違ったことは書かれていないので、リハのことまで関心を
持って触れられたことは著者の医師としての良心と思った.
話し言葉調が嬉しい、コンパクトな“ホームドクター”
身内に何人か、脳梗塞で命を落としたり不自由な身体になった者がいる。自分自身も、肺梗塞という脳梗塞の親戚みたいな病気で入院経験がある。
帯に要件が6つ書かれているが、なんと全項目、身にオボエあることばかり。しかも最近、本書に書かれている前兆の自覚症状をいくつも感じているし・・・。
事ここに至っては、もはや他人事として素通りというわけにはいかない。
脳卒中の種類や発症メカニズム、「絶対安静」という対処や治療が誤解であること、最先端の検査・治療の技術などが、新書という限りある紙幅の中で簡潔明瞭に解説されている。
何より、頼れるホームドクターのような、柔らかな話し言葉表現がいい。生身の医者先生にないとは言い切れない、「俺が医者だぞ、言うことを聞け」みたいな空気は皆無、心底から患者の容体を気遣ってくれているような雰囲気が嬉しい。
個人的に強い関心を持ったのは、tPAという血栓溶解剤を静脈注射することで血流を再開通させる治療法だ。従来の治療法では、血流の確保を主眼とした治療ができず、言い換えれば悪化するのを僅かでも食い止めるだけしかできなかったらしい。血流が確保できれば、細胞の死滅を多少なりとも回避でき、それによって後遺症を少しでも低減できるという。もちろん、tPAも完璧ではあり得ないけれど、治癒の可能性が少しでも広がったとすれば、朗報ではないか。
ガンが恐ろしいとはよく言われる。死因のトップでもあるからたしかにそのとおりだが、寝たきりや要介護になるのはむしろ脳卒中の方が圧倒的とのこと。
“予備軍”最先端を行く(威張れたものではないが)自分にとっては、「脳卒中予防十か条」を始め、手軽ながら十分頼みにできる“バイブル”になるだろう。
その意味で、自分にはもはや手遅れ(泣)だが、脳卒中発作予防のための知識をもう少し詳しく解説してくれていれば言うことなしだった。
